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私にとって今年前半最大のイベントだった、渋谷ヒカリエの11階シアターオーブにて開催されたこのダンスショー。 (千穐楽の記念撮影) 日曜日に千穐楽を迎えたけれど、まだまだ私のTwitterのTLは真っ赤っかです。 というのも、カーテンコールのみ写真撮影可、SNSで拡散してね、のPR手法を取ってるため、みんな写真撮りまくって、Twitterに上げまくってるからです。 で、ダンサーの衣装が全て赤なので、上がる写真も全て赤。 真っ赤っかです。 写真お借りします。 まーどれもこれも笑顔笑顔笑顔! そして、全て素人が撮った写真なんだけど、みなさまお上手! 躍動感あふれてます。 このショーは昨年に初演、そして今年W主演で再演されたもので、現役時からオファーされていたのを、去年NY留学から帰ってきた際に再度オファー、ようやく高橋大輔がYESと言ったので実現したものです。 アメリカのカリスマダンサー、シェリル・バークが10年越しで企画した、台詞なし、歌なし、ダンスのみで【愛】を表現するダンスショー。 (主役のふたり) ビビるレベルの肩書き持った振付師とともに構成されたこれは、レベル高いアメリカショービズ界を日本にいて実感出来る、エンターテイメント性爆発なショーでした。 去年もね。 こんなの初めてみたから、ホントに楽しくって、すごいもん見た!って感じだった。 高橋も頑張ってたし。 現役の頃の目つきをしていた。 主催の片割れのTBSが高橋に密着取材しており、開催前に放送したLAでの初めてのリハーサル(レッスンなし、いきなり振り付け)。 これが煽りなし、変な操作なし、でただあるがままに流した資料のようなドキュメンタリーだったんだけど、まあ、こりゃ大変!、なデキだった。 高橋がね。 もう顔が引きつってたし。 多分食事もまともに喉を通らなかったんじゃ。 5日間でどんどん頰がこけていったのがあからさまにわかるくらいに、かなりなムチャ振りなリハーサルだった。 初日は足が震えたって。 私が2日目に見にいった時は、合ってるカテゴリーのダンスはとてもステキだったけど、ただ、やっぱりダンサーじゃないから、コンテンポラリーやフラメンコとかはキツかったのも事実。 一番どうかと思ったのが、舞台袖にはけるときの歩き方だったんだな。 どんなにスケート界で踊れるって言われてても、プロ中のプロのダンサー達の中じゃやっぱり違うんだな、と正直思った。 ところが休演日を越えた中日で化けた、との噂を聞き、居ても立っても居られず当日券取って見にいったら、化けてた。 だいたい彼は観客の目に晒されて初めて能力が発揮されるタイプで、それも晒され続けて大化けに化ける。 それで我慢出来ず、大嫌いな電話をかけまくって千穐楽を必死に取って見にいったら、もう化けたってもんじゃないくらいになってて。 ダンサーも爆発、観客も爆発、シアターオーブが燃えに燃えてて、これまで生きててあんな空間を体験したのは生まれて初めてだった。 その舞台が今年も開催されると年初に発表された時は高橋はスイスでショーに出ていて、かつ、5月には歌舞伎とのコラボも控えてて、何で半年でこんなに詰め詰めで!もう少し時間空けてやってくれたらいいのに!と心底思ったもんです。 今年はとりあえず先行販売で初日と千穐楽のチケットだけは押さえて、間の平日は仕事の状況如何で、と思ってて、結局やっぱり中日に行って、計3回見ましたが、もっと行きたかったわ。 もう初日から全然違った。 初日が去年の千穐楽越えだった。 だいたい、今年もやったLAでのリハーサルの映像からして去年と顔つきが全然違ってた。 去年のどーしよーどーしよー、俺、メッチャヤバい、ヤバすぎ!っムリっ!というのが伝わって見てる方までハラハラしてたのが、今年は俺、もうヤバイくらいに楽しい!と身体中で言ってるのがわかりましたもん。 (リハーサル映像) 初日開演の緞帳が上がる前に、 L O T F! L O T F! L O T F! TOKYO!!! と舞台袖から声が聞こえてきた時から、すでに観客のボルテージフルスロットル。 初日なのに今日は楽か?ってくらい。 これは去年からダンサー達が円陣組んで気合い入れてた習慣なんだけど、これがとてもいいのですよ。 (これは千穐楽のカーテンコールで) 演者も気合い入り、観客も気合い入り、しょっぱなからものすごい熱量がシアターオーブに満ちた瞬間でした。 去年出ていたダンサーならばこの空気知っていたけれど、今年初めて参加したダンサーはびっくら仰天だったことでしょうな。 初日公演が終わって舞台挨拶があったときの、ダンサーの表情が、信じられない、と物語ってましたね。 (今年目を引いたDJスマートに抱き抱えられた主役のふたり) ライブは一期一会で、その時にしか味わえないスペシャル感が幸せに繋がるんだけど、今回そのスペシャル感が、演者から一方的に与えられるのではなく、観客からのレスポンスがまた演者にエネルギーを与え、その相互関係によって正のスパイラルで上昇するのを目の当たりにしました。 今年の千穐楽は怖いくらいに、皆がトランス状態に陥ってる、そんな場でした。 ダンサー達は世界中を回っているようなプロ集団なんだけど、その彼らをして、ここの観客は最高です。他にはいない、と感極まりながら断言させたのは、贔屓目に見てもすごいよ。 (昨年に引き続きダンサーの要なジェイムズ) 高橋大輔が『連れてくる』高橋をノせることに命がけの2000人強のファン(千穐楽の客席数)は、高橋をノせれば、ものすごいものが見られる、キチガイじみたことを体験出来ると知っている者ばかり。 それが彼が出るショー全てをノせることに繋がり、ダンサー全てをノせ、昇華したのが千穐楽だったと、今更ながら思います。 幸せを貰うだけじゃないの。 幸せを与えてもいる。 まさにgive & take こういう体験はしたことがない。 今年のLOTFは去年のLOTFを完全に凌駕してました。 もしかしたら、来年もあるかも。 去年200万ドルのチケット売り上げがあったと。 今年もまあ、あったでしょう。 この秋にアメリカツアーが予定されてる(高橋は出ないけどね)。 どうかアメリカでも成功しますように。 成功して、来年また東京に戻ってきてほしいもんです。 あ、それから以前私、高橋大輔のことを 踊れるスケーター なのか 滑れるダンサー なのか どっち?と言ってましたが、答え出ました。 おそろしくスケートが上手いダンサーです。 今いるスケーターでこれが出来る人って、アイスダンスのテッサ・バーチュかステファン・ランビエールくらいしか思いつかない。 ダンサーとしては他のプロのダンサーと比べたらテクニックでは勝てないはずなのに、負けてない、なぜか目を惹く、圧倒的なオーラ、華。 逆にコールドが出来ないタイプだと思いますよ。 群舞でセンター張るのがあまりに似合ってました。 床の上でも斜めってる! 彼の真骨頂は、微妙な揺らぎの独特なビート感と、腰の入りと頭の振りとS字な身体、だと確信。
by kyoko05040504
| 2017-06-30 08:22
| skate
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