山で暑中見舞いを出そうと思い立ち、文房具屋で涼しげな絵柄の葉書を買おうと赴いてビックリ。
暑中見舞い葉書がない
というか、葉書一般がない。
封筒に入れるタイプのグリーティングカードはある。
レターセットはある。
一筆箋はある。
でもハガキはない。
ここにないだけで、他の店にはと何軒か行ったがどこにもない。
どうやら、葉書文化は日本から絶滅寸前なのかもしれない。
あるとしたら、お土産の観光ポストカードか、民芸品の手漉き紙くらいか、とふんだらいつものショウゾウ村にあった。
でもね、これ、1枚360円だったの。
これに62円の切手貼ったら、1枚372円。
メールだったらコピペですむのを、ひとつひとつ手書きで書いていく。
LINEだったらスタンプで表現するようなことも、文字にする。
文章を書くことになんの躊躇もない私でも、めんどくさ、と一瞬思った。
さくっと葉書に一筆したためて投函する、そんな文化はもう潰えるわ。
この先手書きはアートの世界になるかもね。
そして文字を使うことなく音声だけで意思疎通を図ることが広がれば、文字すらも読める人間と読めない人間に分かれるかも。
五線譜を私は音として捉えるけど、記号にしか見えない人もいるわけだから。
平成最後の夏、日本の葉書文化の終焉を見た。