先週末、友に誘われて東京藝大の藝祭に行ってきました。
去年奏楽堂でのパイプオルガンの演奏がとてもよかったので、今年もそこでのコンサートはひとつ聞こうと思って、ブラームスをやるのに参加。
奏楽堂とサントリーホールが私の二大推しホールです。
そのブラームスの演目がコンチェルトの1番と3番ふたつでどっちも学生だったけれど、指揮者が変わったのね。
そしたら、オーケストラの音が一変した。
オケは指揮者で曲が変わる、とはよく言われるけれど、ここまであからさまに変わる現場を初体験しましたよ。
最初の一振りから違った。
まずダイナミクスが違う。
クレッシェンドデクレッシェンドの問題ではなく、音の分厚さ?が違う。
音の輪郭が明瞭。
明らかにオケがのってるし、だんだんと観客席ものってくる。
私の感覚では、わかりやすい演奏だったのですよ。
だから観客も引き込まれていったんじゃないかなあ。
音楽でもスポーツでも芝居でも、観客がいる環境でのプレイは、観客をのせないとダメなんだ。
それがスタジオとの違い。
この指揮者にとっても会心の振りだったんじゃないかなあ。
終わった後感極まった様子に見えた。
サッカーのメッシも無観客試合なら自分はサッカーやっていない、と言います。
観客を巻き込み、そのエネルギーをもプレイヤーのエネルギーに変えることこそ、ライブの醍醐味。
今年もいいものを聴きました。
奏楽堂は写真撮影禁止なので、月初に行ったサントリーホールの写真を。